車いすテニスへの取り組み

車いすテニスは、世界中で広く普及し、通常のテニスツアーと同様にITF(国際テニス連盟)が管轄する世界ツアーがおこなわれ、世界ランキングも毎週更新されるなど、障害者スポーツの中で最も国際化・体系化された競技スポーツの一つになっています。
ダンロップは、日本のテニスを応援するさまざまな活動を展開する中で、車いすテニスへの取り組みとして、2009年よりITF公認の国際車いすトーナメント「DUNLOP KOBE OPEN(ダンロップコウベオープン)」を特別協賛しています。
また日本の車いすテニスを代表する女子の上地結衣選手とクァードクラスの菅野浩二選手をテニス用品の提供をとおしてサポート。
海外では上地選手のライバルでもあるアニーク・ファンクート選手(オランダ)を含む3名の有力選手を用品面でサポートするなど、車いすテニスのさらなる普及と発展に力を注いでいます。

DUNLOP KOBE OPEN
(ダンロップコウベオープン)

ダンロップが2009年から冠スポンサーとして特別協賛している「ダンロップコウベオープン」。
同大会は1993年にITF公認の国際大会としてスタートした歴史ある大会であり、現在も日本人選手が世界にステップアップするための重要な大会のひとつです。
大会運営には、ダンロップ社員から募ったボランティアスタッフをはじめ、車いすテニスに取り組む多くのプレーヤーが参加。
車いすテニスの選手目線から大会づくりや細やかな配慮をおこない、日本人選手だけでなく海外の出場選手からも人気の高い大会になっています。

主催:兵庫県車いすテニス協会
公認:国際テニス連盟(ITF)/日本車いすテニス協会(JWTA)
グレード:UNIQLO Wheelchair Tennis Tour(ITF3)
競技会場:ブルボンビーンズドーム/しあわせの村

日本の車いすテニスを代表する上地選手の出身地は兵庫県明石市。そのため地元で開催されるダンロップコウベオープンとの関わりは深く、2010年の初優勝以来、同大会を8連覇しています。そんな上地選手に同大会の印象やダンロップのサポートなどについてお聞きしました。

ダンロップコウベオープンについて、お聞かせください。 大会運営を車いすの方が主体でおこなわれていて、とてもアットホームな大会になっています。シーズン前半の大会ということもあり、たくさんの選手がエントリーし、毎年とても賑やかです。また私自身も大会運営に協力し、海外の出場選手への対応など、一人のボランティアとして活動に参加しています。

ダンロップのサポートについて、お聞かせください。 きっかけは、私が車いすテニスを始めた頃に、憧れていた選手がダンロップのラケットを使っていたからです。また初出場したダンロップコウベオープンで、アドバイスも受け、以来ダンロップ以外のラケットを使ったことがありません。そんなアドバイスやサポートは成績が出る前のジュニアの時代からなので、テニス用品の提供メーカーというよりも、それ以上に身近な存在だと思っています。

最後に、これから車いすテニスをめざす人にアドバイスを。 車いすテニスを始める場合、車いすやテニスコートなどを探さなくてはいけませんが、そのハードルは以前に比べて、とても下がっています。気軽な気持ちで車いすテニスに接することができる環境が整っており、まずは1回でもいいので、テニスコートに足を運び、練習を見学したり、体験したりしてもらえればと思います。

選手紹介

※クァードクラス:車いすテニスには、「男子」、「女子」、「クァード」の3カテゴリーがあり、「クァード」は、英語で四肢まひを意味する「Quadriplegia」(クァードリプリジア)の略称で、男女混合で試合がおこなわれるのが特徴。選手の障害に応じて、テーピングによる手とラケットの固定や電動車いすの使用なども認められています。