2021/05/21

D-Cafeレポート

《リラックス・トーク》めざすはメジャー優勝&年間2勝! また海外にもチャレンジしたい ~稲森 佑貴 & 香妻 陣一朗~

D-cafe:まずはお二人の出会いからお聞きしたいのですが、初めて会ったのはいつなのでしょう?
稲森:いつなんだろう? 小2ぐらい?
香妻:うん。小1か小2じゃない? たぶん鹿児島県のジュニアの試合で。

D-cafe:その時の相手の印象は覚えていますか?
稲森:「めだかクラブ」(※1)の子は、みんな上手かったっていうイメージがありますね。
香妻:そうなの?
稲森:だって、僕はゴルフを始めたのが遅いので。陣(香妻プロ)はだいぶ早く始めてるから。
香妻:ああ、俺は2歳からやっているからね(笑)。
稲森:僕は、小1だと、まだスクールに通ってて、本格的に始めたのは小2の春ぐらいだから。
香妻:“めだか”はみんな最初から競技に出るためにゴルフをやっていて、僕も幼稚園で初めて競技に出た記憶が……。
稲森:それは早いな(笑)。

D-cafe:お互い話をするようになったのはいつからですか?
香妻:最初に会った時から普通に話してましたよ。
稲森:7歳とか8歳だから、相手が誰でも構わずしゃべるじゃないですか。

D-cafe:お互いをどんなふうに見ていたんですか? “こいつ、上手いな”とか。
香妻:あんまりそういう風には見てなかったかもしれないですね。ゴルフをやっている同い年のヤツ、ぐらいにしか。
稲森:たぶんそこまで考えていなかったです。普通に大会に行って、会ったら“イエーイ”みたいなことをして、ラウンドして、終わったら、さあ帰ろうみたいな感じじゃないですか(笑)? 試合というよりイベントに参加するような気分で。

D-cafe:すると、試合でバチバチやりあったのはいつぐらいからですか?
稲森:小学校の高学年くらいじゃない?
香妻:そうそう、小学校終わりぐらい。そのへんからちょっと記憶もあったりするね。でも、アマチュアでは僕たち意外と一緒の組でプレーしてないんです。
稲森:そもそも陣は中学2年で宮崎に行ってしまったので、あんまり会ってない。
香妻:そう。そして高校に入ったら、佑貴はすぐプロになったから。
稲森:僕は、アマチュア競技は高1が最後ですもん。僕がプロ転向する前の「九州ジュニア」とか「九州アマ」では会ったけど、一緒の組では回っていないもんね。
香妻:うん。なかったね。だから、お互いどういうプレーをしていたとか、あんまり記憶にないんですよね。

D-cafe:じゃあ、アマチュアの頃のお互いのゴルフはあまり知らないんですね。
稲森:そうなんです。だから、お互いプロになってチャレンジトーナメントに出始めた頃に初めて、相手のプレーが濃くわかるようになったんじゃないですかね。あ、ただ、陣は中学ではもう、パットがめちゃくちゃ入ってたイメージはありますね(笑)。

D-cafe:ダンロップのクラブは、お二人とも小さい頃から使っているのですか?
香妻:はい、めだかクラブはみんなそうでした。
稲森:僕もずっとダンロップですね。たぶん「九州ジュニア」に出始めたぐらいからだと思います。

D-cafe:当時、ジュニア用のクラブはあったのでしょうか?
稲森:一応あったんですけど、結局競技で使うクラブは、大人用のモデルを僕らの身長に合わせて切ってました。
香妻:よく考えたら、アホみたいなバランスになるよな(笑)。
稲森:ごちゃごちゃでしょ(笑)。短くして、振りやすければそれでいいみたいな。

(※1)横峯良郎氏が主宰していたジュニア向け教室。香妻プロのほか、横峯さくらプロや出水田 大二郎プロ、香妻 琴乃プロらが腕を磨いた。

D-cafe:照れくさいと思いますが、お互いのゴルフの強みや、ここは上手いなと思うところを挙げてもらえますか?
香妻:佑貴はやっぱりティショットの精度。セカンドショットも曲がらないから、グリーンを外さないので、パーオン率もいいですよね。いつも安定したスイング、同じリズムで打ってるなーっていうイメージで、そこは僕にないところを持ってるなと思いますね。
稲森:陣はやっぱりパットですよね。あと、バーディを1個獲ったら、もうブワーッと、メッチャ獲ってくるんで、爆発力はハンパないですね。僕なんか、静か~に行く感じなんですけど(笑)、陣は、“バーディ、パー、バーディ、バーディ、バーディ”みたいな感じなので、それ、いいなぁと思いますね。

D-cafe:プロになったのは稲森プロが先で、ツアー初優勝も稲森プロが先でした。それは、香妻プロはどんな気持ちで見ていましたか?
香妻:佑貴が先に優勝して、しかもそれがメジャー(日本オープン)で、僕はその試合にも出れてない状態だったので、うらやましかったですね。それに、自分が先に優勝したいっていう気持ちがあった中で、先を越されたので「悔しい」という思いも強かったですかね。

D-cafe:そして昨年、香妻プロもツアー初優勝しました。稲森プロはどんな思いで?
稲森:いやぁ、嬉しかったですね。同時に刺激ももらいました。「俺も頑張ろう」と思いました。あと、最終日のあのイーグルフィニッシュは見事だなと思いましたね。あれ、イーグルじゃないと優勝じゃなかったんだっけ?
香妻:うん。バーディならプレーオフだった。
稲森:それに、あの日はピンが奥だったしね。何よりも僕は副賞のクルマがうらやましかったです(笑)。最近納車したんだよね? 運転してみてどう?
香妻:メチャいい。メチャメチャいい(笑)。

D-cafe:香妻プロもクルマが好きなんですか?
香妻:はい、好きですよ。だから、あの副賞はメチャ嬉しかったです(笑)。
稲森:いいなぁ(笑)。今度試合会場に乗ってきて見せてよ。
香妻:いいよ。
稲森:あざっす(笑)。

D-cafe:稲森プロもクルマが大好きで、しょっちゅう新車に乗り換えているという噂が……。
稲森:いや、そんなことないですよ! そりゃ、願望はありますけど(笑)。

D-cafe:(笑)。現在使っているドライバーについてお聞きしたいのですが、お二人とも『スリクソンZXシリーズ』ですよね?
香妻:はい。僕は、『ZX7 440 ドライバー』(数量限定モデル)を使ってます。
稲森:僕はノーマルの『ZX7ドライバー』です。

D-cafe:『ZX7 440』は、小ぶりでディープヘッドが特長ですが、香妻プロはどんなところが気に入っているのでしょうか?
香妻:僕はスピン量が少ないところですかね。おかげで、球が強くなってけっこう飛距離が伸びました。構えた時の“顔”も好きです。僕はもともと小ぶりなヘッドが好きなんですけど、しばらくそういうモデルがなかったんですよね。それで、久しぶりに小ぶりなヘッドが出たので使ったら、メチャよかったので。

D-cafe:稲森プロが『ZX7』を選んだ決め手はなんでしょう?
稲森:顔がいいのもそうですが、トゥ寄りとヒール寄りの2か所でウェイトの調整ができるのがいいんです。ウェイトの重さを変えて調整したら、球がつかまって自分のイメージ通りのボールが打てたので。

D-cafe:稲森プロはドローボールが持ち球なんですよね?
稲森:あまり強いドローでなくて、最後にスーッと自然に左に切れていくような球ですね。『ZX7』は、普通に打てば、その球が出てくれるんです。
香妻:僕はケースに応じてフェード、ドローどちらも打ちますけど、『ZX7 440』はそういう打ち分けがしやすいです。

D-cafe:話は変わりますが、松山英樹プロが「マスターズ」に勝ちましたね。
香妻:いやぁ、感動しました! なんか日本のゴルフ界が動いた気がする(笑)。日本が世界に近づいた感じがしますよね。
稲森:すごかったですね。日本人だって、やればできるんだって思いますよね。そもそも日本人としてだけじゃなく、アジア人としても初ですよね、マスターズで勝ったのは? とにかくすごいなと思います。

D-cafe:香妻プロは、今年1月の「ソニーオープンinハワイ」で初めてPGAツアーに出場しました。ツアーの印象はいかがですか?
香妻:ドライバーショットに関しては、僕ぐらいの飛距離の選手もいっぱいいるので、そこはそんなに問題はないと思うんです。ただ、やっぱり全体のレベルが日本とは全然違いますね。

D-cafe:いちばん自分に足りないなと思ったのはどこですか?
香妻:全部ですね(苦笑)。ショットの正確性、パッティングのうまさ、全部ですね。向こうの選手はアプローチもみんなうまいですし。

D-cafe:稲森プロは、今年2月の「WGCワークデイ選手権」で初めてアメリカ本土の試合に出場して、2日目に「68」をマークしました。
稲森:よかったのは、あの日だけですね。あとは……(苦笑)。

D-cafe:アメリカのコースの印象はいかがですか?
稲森:そうですね。向こうのコースは下(地面)が硬いので、フェアウェイに落ちれば距離は稼げるんですけど、フロリダのグリーンには苦労しました。バミューダ芝だと思うんですけど、目を読むのがかなり難しくて。下手に短いパットを打つよりも、ちょっと長いパットを残した方が入るんじゃないかと思うくらい。とにかく日本にはない芝ですね。
香妻:そうだよね。ハワイの芝も目がきつかった。

D-cafe:でも、今後もチャンスがあれば、海外でプレーしてみたい気持ちはありますよね?
香妻:もちろんです。やっぱりレベルの高いところに行きたいですよね。それが自分のレベルアップにもつながるでしょうし。

D-cafe:稲森プロは、昨年の「日本オープン」に優勝したことで、今年の「全英オープン」に出場できます。
稲森:そうですね。開催してもらえるなら、もちろん頑張りますが(笑)、来年の大会も絶対に出たいです。
香妻:コースはセントアンドリュースでしょ?
稲森:そう。だから出てみたい。松山さんが勝ったことで、モチベーションが上がったし、マスターズにも出てみたい。それには、どんどん勝利を積み重ねて、世界ランキングを上げていくしかないですけど。
香妻:それしかないよね。

D-cafe:では、最後に今年のこれからの目標を聞かせてください。
香妻:僕は2勝することですね。1勝だけじゃなくて、やっぱり年間2勝したいです。

D-cafe:初優勝したことで、何か気持ちに変化はありましたか?
香妻:やっぱり変わりますね。余裕が出てきたというか、優勝したことで、いろいろなことを試せるようになったし。

D-cafe:稲森プロの2021年の目標は?
稲森:もちろん「日本オープン」にまた勝ちたいですし、国内の他のメジャーにも勝ちたいなと思います。それと、陣みたいに、副賞がクルマの試合で勝ちたいです(笑)。
香妻:ハハハッ(笑)。

D-cafe:やはりクルマがモチベーションなんですね(笑)。
稲森:はい。男はやっぱりクルマじゃないですか(笑)? コース内にドンと飾ってあるとカッコいいですよね。
香妻:そうだよね。勝ってもらえれば記念になるし。
稲森:いちばんやってみたいのは、優勝して、クルマをもらって、エンジンをかけてそのまま乗って帰ることですね(笑)。

稲森 佑貴(いなもり・ゆうき)
1994年鹿児島県生まれ。2011年、16歳でプロ転向。ツアー通算2勝。2020-21年賞金ランキング4位。

香妻 陣一朗(こうづま・じんいちろう)
1994年鹿児島県生まれ。2012年、18歳でプロ転向。ツアー通算1勝。2020-21年賞金ランキング5位。

※賞金ランキングは2021年5月16日時点。