2021/07/02

D-Cafeレポート

《 What’s Your Favorite? 》 ここが男子プロの推しポイント! NEW『スリクソン Z-STARシリーズ』 ~ 稲森 佑貴・香妻 陣一朗・植竹 勇太・片岡 尚之 ~

 去年、新しい『スリクソン Z-STARシリーズ』ができたと聞いた時に、『Z-STAR XV』(以下、XV)と『Z-STAR』(以下、STAR)の両方を試打しました。飛距離をくらべると、「XV」のほうが出ていて、それはたしかに魅力ではあったのですが、結局僕は長年使い続けてきた『STAR』を選びました。
 その理由のひとつは、アイアンショットでのスピン性能で、特にミドル~ショートアイアンでスピンがよくかかるなと感じます。僕はツアープロの中では距離が出るほうではないので、セカンドショットで長い番手を持つことが多くなるのですが、それでもなるべくピンをデッドに狙いたい。それには、やっぱりスピンがかかりやすい『STAR』がいいんです。

 また、前モデルとくらべてアイアンのスピン量は増えても、ドライバーでは同じくらい飛んでいるのも、新しい『STAR』のいいところだと思います。
 それと、パットのやわらかい打感も決め手のひとつですね。といっても、僕の場合、「XV」と打ちくらべてみて、『STAR』のほうがメチャやわらかく感じたというわけではないんです。ただ、『STAR』の方が自分のフィーリングに合っていて、たとえば、ロングパットでもしっかり打てるので、距離感がよくなって、大きくショートしたりオーバーしたりすることが少ないですね。
 だから、アマチュアの方で、「アイアンショットでもっとボールを止めたい」とか、「パターのタッチがいまひとつ合わない」という場合、ぜひ一度『STAR』を試してみてほしいですね。

【こだわりMEMO】
ボールに入っている似顔絵は、以前、スリクソンボールのキャンペーン時に制作されたもの。「この絵が気に入ったのと、他の選手のボールと間違えることがないと思って(笑)」ずっと使っているそうです。また、ナンバーは「1、2、3、7」を指定。中でも外せないのが〝2〟だそうで、「地元の鹿児島弁に、〝運がいい〟〝調子がいい〟という意味を表す〝賦(ふ)がいい〟という言葉があるんです。それで〝ふ〟=〝2〟を入れています」。

 僕は、『スリクソン Z-STARシリーズ』が誕生してから、ずっと『STAR』を使っているのですが、それはやっぱりスピン性能がいいから。特に100ヤード以内のショットでスピン性能のよさを実感できます。
 さらに、『STAR』はアプローチショットの距離が短くなればなるほど、スピンが入るのを感じます。たとえば、グリーンのすぐ外から、ヘッドがボールを追い越すような打ち方をすることがあるけど、そういうショットでもしっかりスピンがかかってくれます。
 それと、ソフトな打感も『STAR』のいいところ。とにかく僕はやわらかい打感のボールが好きなのですが、『STAR』は、すべてのショットでインパクトでフェースにくっついて、乗る感じがあります。前のモデルも十分やわらかく感じましたが、新しい『STAR』は、さらにフェースへの食いつきがよくなった気がします。

 打感がよくなったのはパターでも同じです。パットの打感の好みは人それぞれだと思いますが、僕はパターでもフェースにくっつく感じが好きなんです。僕は、ツアープロの中でもかなり強くストロークする方ですが、しっかりした打感のボールより、打感がソフトな『STAR』のほうが自分のフィーリングに合うし、強く打てます。
 アプローチショットに関しても、打感がやわらかいボールの方が打ち出しが低くなります。それが自分のイメージに合うし、寄せやすいんです。
 飛距離を重視するなら「Z-STAR XV」になるのかもしれませんが、『STAR』だって十分に飛びます。だから、僕はこれからも『STAR』を使います。

【こだわりMEMO】
番号はダブルナンバー(2ケタ)が好みという香妻プロ。以前は、「77」のボールを愛用していたものの、「そのボールを使ってシード落ちしちゃったんです(苦笑)。それで縁起が悪いなと思って、今の〝07〟に変えました」。なお、ネームのゴールドは、自身のお気に入りの色なのだそうです。

 僕は、アマチュアの頃から去年までずっと「XV」を使っていました。打感、特にドライバーで打った時の感触が好きで、ボールの飛び方も自分のイメージに合っていました。それに、「STAR」にくらべて飛ぶので、あまり飛距離の出ない僕には「XV」の方がいいと思っていました。
 それが去年の夏、ダンロップのスタッフの方から「Z-STARシリーズの新しいボールができたので、一度打ってみては?」と言われまして。それで渡されたのが、『スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤモンド) 』(以下、ダイヤモンド)でした。
 実は、レギュラーツアーに参戦するようになってから、アイアンショットの球の高さとスピン量に〝ひっかかり〟というか、不安を感じていたんです。

 でも、『ダイヤモンド』を打ってみたら、弾道が高くなって、スピン量も増えたので、「あ、これしかない!」と(笑)。特に違いを感じたのが7番より上の番手で、ツアーの硬いグリーンにキャリーしても、ランがあまり出ずに止まってくれました。飛距離も「XV」とほとんど変わらなかったので、「これならツアーでも戦える」とすぐに替えました。打感は「XV」よりやわらかいのですが、2ラウンドぐらいプレーしたら慣れましたね。
 実は「STAR」も試したことがあったのですが、アイアンのスピン量は多いものの、やっぱりドライバーの飛距離も欲しいなと感じていました。その点、「XV」とあまり飛距離が変わらず、ミドル~ロングアイアンでボールが止まりやすい『ダイヤモンド』は、僕には本当にありがたいボールです。

【こだわりMEMO】
「ナンバーは〝1、2、3、4〟を指定していますが、使い方にこだわりはなくて、ポケットから取り出した順に使います(笑)」という植竹プロ。逆に、ネームを薄い水色にしているのには理由があるそうで、「僕は、パットでラインを膨らませて打つ時には、ボールのロゴを目標に合わせずに、フィーリングで打ち出していきます。そのために真っ白な部分を真上にしたいのですが、ネームを薄い水色にすれば上にしてもほとんど目立たないので、ネームを気にせずに構えられるんです」。

 僕は、小学4年生で通い始めたゴルフスクールの先生がダンロップのギアを使っていた関係で、ボールはずっと『XV』を使ってきました。だから、他のボールを使ったことがないのですが(笑)、『XV』がいいボールだということはわかります。
『XV』の魅力を挙げるなら、やっぱり飛距離が出ること。風に強いし、それでいてスピンもしっかりかかります。すべてにおいて性能が高いボールで、そこは疑ったことがないですね。
 打感に関しては、特にショートアイアンで打った時に気持ちのよさを感じますが、パットの打感もすごくいいと思います。タッチを合わせるにしても、僕の場合、やわらかいボールだと打ち過ぎてしまう気がするんです。その点、『XV』の打感はしっかりしていて、僕の感覚に合います。

 新しい『XV』は去年の夏から使っていますが、前モデルにくらべてすべての性能がアップしたと聞いたし、実際に使ってみて、ボールの初速が上がったのをはじめ、ボールとしての特徴は変わらずに全体的にレベルアップしたと感じました。だから、前モデルから、スムーズにシフトすることができました。
 今のモデルも、ドライバーからパッティングまですごく満足して使っているし、僕はこれからもずっと『XV』を使っていきたいと思っています。

【こだわりMEMO】
ナンバーについて、特に指定はしていないという片岡プロ。ネームも、「Naoyuki」とシンプルに筆記体で入れていますが、「僕は青系の色が好きなので、昔からずっと水色ですね」と、その色にはこだわりがあるようです。