僕は、その時の自分のスイングや打ち方に合った最適なボールを選ぶようにしていて、『スリクソン Z-STAR シリーズ』は、「XV」も「STAR」も試合で使ったことがあります。現在のモデルも、どれも差はわずかで、みんないいボールなのですが(笑)、今の僕にとってベストなのは「 ♦︎(ダイヤモンド)」だと感じています。
決め手になったのはスピン量です。スピン量は人によって違っていて、僕の場合、特にドライバーのスピン量はあまり多くないので、バックスピンが入りやすいボールがいいんじゃないかと。それで「STAR」にするか、「♦︎」にするかで悩んだのですが、ドライバーからアイアンまで打ちくらべてみて、やっぱり「♦︎」のスピン量が最適だと考えました。
僕が思うに、スピン量はショットのコントロールに関係してきます。僕はドライバーでもドロー、フェード、高低を打ち分けますが、スピン量が自分のスイングや打ち方に合っていないと、打ち分けが上手くできません。それができるかどうかがボール選びの基準にもなるのですが、その点、「♦︎」のスピン量は僕に合っているので、打ち分けがしやすいんです。
打感に関しては、僕はどちらかというと硬めが好きなのですが、硬すぎてもダメ。僕の感覚では、「♦︎」は、〝しっかりしているけど硬すぎない〟ところが気に入っています。
ちなみにドライバーでは、中~高弾道の軽いドローボールを打ちたいですね。それが自分のスイングの基本で、好不調を把握する指標もそこ。だから、僕が軽いドローを打てていたら、ショットの調子がいいということです。
今の『スリクソン Z-STARシリーズ』は7代目のモデルになるそうですが、僕は初代から「XV」一筋。他のモデルは試したこともなくて、とにかくずっと「XV」を使っています。
現在の「XV」を最初に打った時に感じたのは、やっぱり打感のよさ。ドライバーもアイアンもそうですが、インパクトでほどよくつぶれて、それから飛び出していく感じがいいんです。まずはそこが決め手のひとつでしたね。
それと、風に対する強さ。これもドライバーからアイアンまで言えることですが、アゲンストはもちろん、横からの風に強いのがいい。風に負けないので、飛距離の計算がしやすいし、あまり曲がり幅を考えなくてもいいのは助かります。
ドライバーショットでは、ちょっとフェードがかかった低い弾道が僕の理想です。試合では、飛ばしてやろうという意識はないのですが、ドライビングディスタンスのランキングを見ると、30代前半の頃よりもここ数年の方が上がってます。頑張ってますよね、僕(笑)。
もちろん、飛ばすためのトレーニングは上半身と下半身に分けてそれなりにやってはいますが、飛距離が伸びているのはクラブの進化も大きいですよね。
特にボールとドライバーの相性は大切で、「XV」は「スリクソン ZX」ドライバーとの相性がものすごくいい。もし他社のドライバーで打っていたら、「XV」の本当のよさは分からないかも。だから、「XV」を使うなら、ぜひスリクソンのドライバーで打ってみてほしいですね。
僕が『スリクソン Z-STAR XV』を初めて使ったのは、6年前、まだ大学4年生の時。それまで別のメーカーのボールを使っていたのですが、ドライバーで「XV」を打ってみたら、キャリーとランのトータルで15ヤードぐらい飛距離が伸びたので、迷わずにスイッチしました。ボールを替えて出場したその年の「日本アマ」で優勝できたので、僕にとって「XV」は縁起の良いボールなんです(笑)。
その後、プロになってからは「STAR」を使った時期もありますが、今愛用しているのは「XV」。このボールの第一印象は、とにかく飛ぶということ。それは風に対する強さも関係していて、特にドライバーショットでは全然風に負けず、ほとんど飛距離が変わらないイメージがあります。
ドライバーでは、ある程度高さが出て、軽くドローがかかってキャリーで300ヤード飛ばすのが理想なのですが、「XV」なら、その弾道と飛距離のショットが打てます。というより、「XV」でなければ、たぶんその飛距離は出せないし、僕が今まで打ってきた中でいちばん飛ぶボールが「XV」だと思います。
それと、飛ぶボールというのは、打感が硬めでスピンがかかりにくいことが多いと思うのですが、「XV」は打感がしっかりしているのに、きちんとスピンがかかる。最初にアイアンで打った時にそう感じました。アイアンでもつぶれるので、その分スピンが入って高く上がってくれます。飛距離がいちばんの魅力ではあるものの、グリーンでしっかり止まるのが「XV」というボールですね。