2日目を終えて、トップから3打差以内に10人がひしめく大混戦となった今大会。初日から「66」「68」と2日続けて好スコアをマークし、通算10アンダーの首位タイで最終日を迎えた岩井は、前日までと同様、好調なショットを武器に序盤からスコアを伸ばした。
まず、3番パー3でティショットをピン手前1mにつけ、この日最初のバーディを奪うと、続く4番パー4では、超ロングパットを沈めて連続バーディ。7番をボギーとしたものの、折り返し直後の10番パー4で、この日3つめのバーディを奪った。
「このホールがバーディなら、きっと流れが来ると思った」
この日も岩井は、終始攻撃的なゴルフを見せた。2打差で迎えた16番パー5でも、「勝つには攻めるしかない」と、果敢にクリーク越えのツーオンに挑戦。第2打は惜しくもグリーンに届かなかったものの、「ファンのみなさんがワクワクするようなプレーを見せたい」という言葉通り、多くのギャラリーを魅了した。
プレッシャーのかかる優勝争いの中でも常に笑顔を絶やさず、最後までゆったりとしたリズムのスイングでピンをデッドに狙い続けた。そんな岩井が愛用するボールが『スリクソン Z-STAR XV』。
「打感がしっかりしているのでアグレッシブにプレーできるし、その分飛距離も伸びる気がします。ドライバーからパターまで、打っていて気持ちがいいです」
と本人が語るように、ティからグリーンまであらゆるシーンですぐれた性能を発揮し、勝利に貢献した。
昨年6月のプロテストで姉・明愛とともに合格し、JLPGAツアー史上4組目の双子プロとなった岩井。9月には早くもステップ・アップ・ツアー初優勝を飾ったが、12月に行われたクォリファイングトーナメントFinal STAGEで上位に入れず、今季の前半戦は推薦出場でツアーを戦うことになった。
序盤は中位の成績が続いたが、6月最初の試合で自己最高の2位タイに入ると、前々週、前週と2試合連続でトップ10フィニッシュ。上り調子で迎えた今大会で大混戦を制し、同期の中でツアー優勝一番乗りを果たした。また、今大会の優勝により、今シーズンの残り試合の出場権を獲得した。
先月20歳の誕生日を迎えたばかりで、今後さらなる成長が期待できる岩井のプレーからますます目が離せない。
なお、岩井のほかにも、2位タイに勝 みなみ、8位に菅沼 菜々、9位タイに後藤 未有がそれぞれ入賞。今週も〝Teamスリクソン〟が大会を大いに盛り上げた。
《岩井 千怜選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV