「去年の終盤にくらべると、ショット、特にティショットの調子はよくなっていると思います。時々ですがアンダーパーも出ているので。ただ、その調子が1ラウンド持続しないのが問題ですけど(苦笑)」と、今季の自身のプレーについて語る淺井 咲希プロ。前週には久しぶりにステップ・アップ・ツアー(以下、ステップ)に出場し、「ステップのほうがスコアの伸ばし合いになるので、レギュラーツアー以上にティショットが大事だと感じました。OBを打ったら予選を通過できないので、うまく調整していかないと」と改めて課題を実感したのだとか。
宮城の名物料理と言えば、やはり牛タン。今年も多くのメディアが、選手たちが牛タンを食べてパワーを蓄えていると報じていました。淺井プロも「昨日さっそく食べました(笑)」とのことでしたが、「でも、私は、その土地の料理はあんまり食べないんです」とも。では、何を食べるのかというと、「餃子です(笑)。それこそ毎日のように遠征先で食べています。餃子は昔から大好きで、栄養バランスもいいので」。ちなみに餃子を食べるのは、全国展開している有名店「O」に決めているそうで、「大阪じゃなくて京都のほうですよ。私は、ホテルにチェックインしたら、まず〝O〟がどこにあるか調べます。仙台でももう見つけてあります(笑)」と餃子愛をアツく語っていました。
リランキングの順位の関係で、今シーズンの終盤戦はステップが主戦場になるという淺井プロ。ただし、レギュラーツアーを優先する気持ちは変わらないようで、「予選会が設定されている試合があれば挑戦します。予選会に出場すると、その時点でその週のステップへの出場資格がなくなるので、しっかり予選会を通過したいです。そして本選に出られたら、一発逆転を狙って行くしかないです」。
JLPGAツアー史上初となる4日間ノーボギーで圧勝した「楽天スーパーレディース」(7月第5週)を含め、7月から8月にかけて6試合連続トップ10フィニッシュを果たした勝 みなみプロ。夏場に好調だった要因として、「ショットがよかったです。特にドライバーがいいと他のショットもよくなってくるし、パットも入るようになります。優勝した試合も、ショットとパットが噛み合っていたかなと思います」と、ドライバーのティショットが安定していたことを挙げていました。
「仙台市内だといろいろな料理が食べられるのでしょうが、毎年私はもっとコース(利府ゴルフ倶楽部)に近いエリアに泊まっているので、あまり選択肢がないんですよね。だから、自然と晩ご飯は牛タンになります。まあ、大好きなんですけど」と笑う勝プロ。では、1週間のうち何回牛タンを食べる? 「それはもう毎日でも(笑)。ただ、お気に入りのお店はありますけど、『ここじゃないとダメ』というお店はないですね」。その理由について聞いてみると、「だって、それだと一つの味しか食べられないから。牛タンって、お店によって肉の切り方とか焼き方が違いますよね? 火加減や焼く時間が違えば、食感も全然違うから、それも含めて楽しんでいます」と、牛タンへのこだわりを語る勝プロでした。
9月最初の試合で優勝争いの末に単独5位に入賞。でも、調子がよかったわけではないそうで、「(初日、2日目と)トップにいましたが、自分の中では、スイングしていて〝あれ?〟という感じがしていたんです。その感覚が翌週も続いて、予選落ちしてしまって……」。ただ、その後、練習でその原因を探し当ててショットを修正。今大会の練習ラウンドでは、ドライバーで球がつかまり、強い風の中でもいいショットが打てたそうです。
5月下旬の「リゾートトラスト レディス」でツアー7勝目を飾り、今大会前のメルセデス・ランキングで6位と今シーズンも好調の小祝 さくらプロ。ベストゲームはやはり優勝した試合かと思いきや、「いえ、そんなことはなくて(苦笑)。あの試合では3日目にショットの調子がすごくよくて、〝64〟というスコアが出たのはラッキーでしたが、今年はショットとパットがなかなか噛み合わなくて。だから、ベストとか会心のゴルフってないですね」と予想外の答えが。小祝プロいわく、開幕直後はショットが絶好調だったもののパットで苦戦。逆に今はパットの感触はいいものの、ショットがいまひとつなのだとか。
「宮城に来たら、必ず食べるというものはありますか?」という問いに、「はい、やっぱり牛タンです(笑)。宮城に来て、牛タンを食べないで帰る人ってほぼいないと思うんですけど」と笑顔で答える小祝プロ。毎年必ず行くという店があり、今年も仙台入りした日に早くも訪れたのだとか。お味について聞いてみると、「おいしいですよ。でも、いつも知り合いの人が予約してくれるので、店の名前は憶えてないです(苦笑)」と小祝プロらしい(!?)答えが。また、その店以外で食べることもあるそうで、前日は韓国料理店で牛タンをオーダーしたとのこと。ただ、試合が始まってからはホテル内で食事を済ますつもりだそう。それもあってか、「今日も食べに行きます(笑)」とうれしそうに話していました。
今大会を含め残り10試合と、終盤を迎えている今シーズンの国内女子ツアー。どの選手も調子も上げていきたいところだと思いますが、小祝プロからはこんな答えが。
「最近思ったことなんですけど、調子がいいとあまり深く考えなくても勝手に上手くいってくれるんですよ。でも、予選通過できるかどうかギリギリの時には、すごく頭を使います。調子の悪い時のほうが、いろいろ考えるし、プレー中も試行錯誤しないといけませんよね? それはそれで必要だと思うんです」。スコアメイクに苦しんだ試合でも収穫はあるということなのでしょう。