今シーズンから新設された今大会で、3日目を2アンダー「70 」でラウンドし、通算11アンダー、トップと2打差の3位タイという好位置につけた稲森。迎えた最終日は、最終組の1組前でティオフすると、前半からバーディ攻勢をかける。
4番パー4でこの日最初のバーディを奪うと、6番パー4、7番パー5、8番パー3と怒涛の3連続バーディ。フロント9で4つスコアを伸ばした。
折り返し直後の10番パー4でもバーディを奪うと、12番パー5、さらに14番パー5でも確実にバーディとし、この時点で単独トップに躍り出た。結局、稲森はこの日6アンダー「66」をマークし、通算17アンダーのクラブハウスリーダータイで後続を待った。そして、同スコアでホールアウトした最終組のプレーヤーと、プロ転向後初となるプレーオフで雌雄を決することになった。
冷たい雨が降る中、18番パー4で行われたプレーオフの1ホール目。ティショットで、稲森はドライバーでフェアウェイをキープ。そして、正規の18番で第2打をグリーン奥のラフに外しボギーとした経験から、第2打は「オーバーしなければバンカーでもいい」という狙い通り、グリーン右のバンカーへ。そこからの第3打を1mに寄せた。そして、先に相手がボギーとしたのに対し、稲森はしっかりとパーパットを沈め、右手でガッツポーズ。記念すべき初代王者となった。
昨シーズンまで7年連続でフェアウェイキープ率ツアーNo.1に輝き、今シーズンも独走している稲森は、今大会でも、フェアウェイキープ率が2位を大きく引き離す87.500%を記録。正確無比なドライバーショットに加え、パーオン率でも1位となったキレのよいアイアンショットでバーディ量産につなげた。そんな稲森の要求に、ドライバーをはじめとする『スリクソン ZX Mk II シリーズ』やクリーブランドのクラブが、そのすぐれた性能や機能で応えた。
また、長年愛用し、「アプローチショットで、フェースに乗る感じがするので、寄るイメージが湧く」と語る『スリクソン Z-STAR』が、ショートゲームの冴えに一役買った。
優勝後のインタビューで、今夏にショットの不調に悩み苦しんだことを涙ながらに語った稲森。今回の優勝は、完全復調を印象づけるとともに、過去2勝を誇る次週のメジャー「日本オープンゴルフ選手権」での大会3勝目に大きな期待を抱かせるものだった。
《稲森 佑貴選手の使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR
■ ドライバー:スリクソン ZX5 Mk II(10.5°)
■ フェアウェイウッド:スリクソン ZX Mk II(#3、#5)
■ ハイブリッド:スリクソン (#3、#4)
■ アイアン:スリクソン ZX5 Mk II(#5〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(50°)、クリーブランド RTX DEEP FORGED 2(58°)
■ キャディバッグ:スリクソン GGC-S186L
■ ヘッドウェア:スリクソン SMH3130X
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:スリクソン GGP-S006
■ ウェア:スリクソン by DESCENTE(デサント)※1
■ シューズ:アシックス ゲルエース プロ エム ボア 1111A229 ※2
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。
※1 住友ゴム工業(株)は(株)デサントとスリクソンブランドのゴルフアパレルにおいて業務提携を結んでいます。
※2 住友ゴム工業(株)は(株)アシックスとゴルフシューズ分野において業務提携を結んでいます。