前日(3日目)に2アンダー「70」をマークし、2位に2打差をつける通算8アンダーで単独トップに浮上。連覇を狙うには、この上ない状況で最終日を迎えた山下だったが、この日はボギーが先行。3番に続き5番でもスコアを落とし、2位に後退した。
だが、ここから山下が本来の実力を発揮する。8番パー3で11mのロングパットを沈め、この日初めてのバーディを奪い首位に並ぶと、続く9番パー5でも確実にバーディを奪取。スコアをスタート前の8アンダーに戻してハーフターンした。
そして、10番から12番までパーが続いた後の13番パー5。山下は6mのバーディパットを決め、ついに首位の座を奪い返した。さらに、リードを2打に広げて迎えた16番パー3では、6番アイアンで放ったティショットがピン手前80㎝にピタリ。勝利を決定づけるスーパーショットを見せた山下は、このバーディパットをしっかり沈めて通算10アンダーとすると、上がり2ホールでパーをセーブ。終わってみれば2位に3打差をつける完勝で大会連覇を果たし、昨年に並ぶシーズン5勝目。2年連続のメルセデス・ランキング1位の座も手にした。
今大会でも、フェアウェイキープ率が1位、パーオン率で4位と安定感抜群のショットを見せた山下。年間のスタッツを見ても、史上初の2年連続60台を記録した平均ストローク(69.4322)をはじめ、平均パット数(パーオンホール)、パーセーブ率、平均バーディ数、フェアウェイキープ率で1位となった。誰よりも多くのバーディを奪う一方、ボギーを叩かない、山下の強くスキのないゴルフを、『スリクソン Z-STAR XV』や『スリクソン ZX Mk IIシリーズ』のクラブ、『クリーブランド RTX 6 ZIPCOREウエッジ』が、飛距離や方向安定性、スピンコントロールなど、多彩かつ高い性能で支えた。
プロ4年目にしてツアー通算勝利数は「11」となり、そのうち3勝がメジャー。2年連続の年間女王も、史上最年少の22歳3カ月で達成と、若くして黄金時代を迎えている山下。来シーズン以降、海外でのプレーを含めどんな活躍を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
なお、山下のこの勝利により、『スリクソン Z-STARシリーズ』は国内女子ツアーで先週の青木 瀬令奈に続く2週連続優勝を成し遂げるとともに、年間38戦して19勝と勝率5割を達成。シーズンを通して、TEAMスリクソンが他を圧倒する強さを見せた。
《山下 美夢有プロの使用ギア》
■ ボール:スリクソン Z-STAR XV
■ ドライバー:スリクソン ZX5 Mk II(8.5°)※1
■ フェアウェイウッド:スリクソン ZX Mk II(#3、#5)
■ ハイブリッド:スリクソン ZX Mk II(#4、#5)
■ アイアン:スリクソン ZX5 Mk II(#6〜PW)
■ ウエッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(48°、52°、58°)MY RTX(マイローテックス)バージョン※2
■ キャディバッグ:ゼクシオ GGC-X157
■ ヘッドウェア:ゼクシオ プロオリジナルバイザー
■ グローブ:スリクソン GGG-S028
■ アンブレラ:ゼクシオ(プロオリジナルモデル)
※プロ選手は製品を個別にカスタマイズして使用している場合があります。
※1(8.5°)は販売しておりません。
※2 MY RTXは、クリーブランドウエッジのバックフェースの刻印の色やデザインを選べる特別注文システムです。山下選手は、バックフェースデザインを48°はトランプ、52°はスパイダー、58°はスターのウエッジを使用しています。