2024/04/30

D-Cafeレポート

《 今いちばんお気に入りのアイテムをご紹介! 》マイ・フェイバリット by TEAMスリクソン〈女子プロ編〉~ 内田 ことこ・尾関 彩美悠・仁井 優花 ~ 

 一昨年の秋から『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』を使っています。私はもともと小ぶりなヘッドが好きで、一つ前のモデルも同じ〝7〟を使っていたので、試合での使用がOKになってからすぐに替えました。
 このドライバーは、まず、ヘッドの座りがいいんです。それに、構えた時の〝顔〟がいいですよね。テストでは、「ZX5 Mk II」も打ってみたのですが、ヘッドの小さい『ZX7 Mk II』のほうが、私の持ち球であるドローボールを打つイメージが湧いたので、こちらを選びました。

 実際に打ってみると、球に勢いがあって、前に強く進む感じがしました。それが飛距離にも現れていて、一昨年は243.40ヤード(注:ランキング20位)だったドライビングディスタンスが、1年間『ZX7 Mk II』を使った去年は252.48ヤード(同13位)と10ヤード近く伸びたんです。
 それは、2022年~23年のオフにトレーニングをしたことや、去年シャフトを替えたことも関係していると思いますが、やっぱりドライバーを替えたのが、飛距離アップの一番の理由だと思います。そんな感じで、『ZX7 Mk II』は私に合っているし、とても気に入っています。

 去年は初めてシード権を獲ることができて、QTを受けずに済んだのですごく気持ちが楽でした。QTで感じるストレスはとにかくスゴかったので(笑)。QTがなかったので、オフも早く迎えられたのですが、その分、トレーニングや練習はしっかりやりました。オフに一番練習したのは、8番以下のショートアイアンやウエッジのショット。私はアベレージよりもティショットの飛距離が出るので、セカンドショット以降で短いクラブを持てるのですが、その割にはパーオン率が悪いんです。

 だから、自分の持ち味であるティショットの飛距離を生かすためにも、145ヤード以下のショットの精度を上げていかないとダメだと思ったので、オフはそこを中心に練習しました。それはシーズンに入ってからも続けています。まだ成績には表れていないですけど(苦笑)、ずっと調子はいいので、焦らずやりたいし、練習したことを自信をもって試合でやれればと思っています。

 私は、一昨年9月の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で、ウッド6本をいっぺんに『スリクソン ZX Mk II シリーズ』に替えました。そのおかげもあって、ツアー初優勝を飾ることができたのですが、『スリクソン ZX Mk II ハイブリッド』もその時に使い始めました。
 ドライバーからフェアウェイウッド、ハイブリッドまで全部一緒に替えたのは、つながりというか〝流れ〟を大切にしたいから。私はジュニアの頃からフェアウェイウッドよりもハイブリッドを多くバッグに入れていて、今は#3 ~ #5の3本、コースによっては6番アイアンの代わりに#6を入れています。

『ZX Mk II ハイブリッド』のいいところを挙げると、まず〝顔〟が好きです。ターゲットに合わせやすいのですんなり構えられるし、打ち出したい方向のイメージが湧きます。あと、ヘッドが普通にカッコいい(笑)。出る球に関して言うと、ラクに上がってくれるけど球が強いので風に負けない気がします。だから、安心して思い切って振れますね。

 飛距離は#3 ~#6の順に、190ヤード、180ヤード、170ヤード、160ヤード。6番アイアンの代わりに#6を入れるのは、ラフが長いコースの時で、ハイブリッドの方がラフからボールが出やすい、というのが理由です。

 シャフトは、このオフの間にアイアンと同じカーボンシャフトに替えました。アイアンと同じ〝振り感〟になるようにしたかったからで、今のシャフトにしてから少し飛距離が伸びました。
 実は、去年はけっこうクラブで悩むことが多くて、ハイブリッドもちょっと弾道が高すぎたのですが、今のシャフトに替えてから弾道が少し低くなって、ちょうどいい高さになりました。

 私の場合、春先はいつも調子が出なくて、今シーズンも例年通り開幕戦と2戦目は予選落ちしてしまったのですが(苦笑)、3戦目の「Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で予選を通過できて(注:7位タイ)、ようやく私自身開幕を迎えた感じでした(笑)。クラブが落ち着いて、それに合わせてスイングも固まっていい感触なので、早くツアー2勝目ができるよう頑張ります。

 私は、去年10月の「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」(注:プレーオフの末に最終順位は2位タイ)の2日目に、8番パー3でホールインワンをしたのですが、ティショットで使ったのが『スリクソン ZX5 Mk II アイアン』の8番でした。

 ピンまでの距離は145ヤードくらいでしたが、当たった感触がメッチャよくて、ボールはピンの少し右に落ちました。そこから先は見えなかったのですが、少ししてワーッという歓声が聞こえたので入ったことが分かりました。試合でホールインワンをするのは初めてだったし、もともと懸かっていなかった賞金を特別にいただけたのもうれしかったです(笑)。

 実は、その1カ月前までは同じ「ZX Mk II シリーズ」の〝7〟を使っていました。ただ、それだとロフトの関係で、ユーティリティとの飛距離の間隔が空きすぎてしまっていました。それでダンロップのクラフトマンの方とも相談して、『ZX5 Mk II アイアン』に替えたんです。

 打ってみると、短い番手だと5ヤードぐらい、長いクラブだと10ヤードぐらい伸びて、ユーティリティとのつながりがよくなりました。方向性もよくて、しっかり真っ直ぐ飛んでくれます。それと私が感じたのは、インパクトの感触が〝厚く〟なったこと。それが飛距離の伸びと安定性につながっていると思います。
 8番アイアンはもともと好きで得意な番手なんです。通常の飛距離は135ヤードで、しっかりタテ距離を合わせられるのが自分の強みだと思っています。

 このオフは、かなりトレーニングをして体力的にレベルアップできたし、スイングに関しても、去年よりトップが少しフラットになるように変えて練習したことで、特にアイアンの方向性がよくなりました。ショット全体を見ても去年よりよくなっている感触はあるので、今年こそ初優勝したいですね。