みなさん、こんにちは。小祝 さくらです。もうすぐ夏も本番ですが、お元気でしょうか? 今日は、私が今季2勝目を挙げた先月の「アース・モンダミンカップ」のお話からしたいと思います。
みなさんご存じだと思いますが、あの試合は悪天候で連日サスペンデッドになったので、プレーしていても、「これ、何日目?」「何ラウンドしたんだろう?」と、もう自分でも訳が分からなくなってしまいました(笑)。待機時間もすごく長かったので、レストランでお昼ごはんを食べたし、お風呂場の脱衣所で横になったり、ストレッチをしたりしていました。それでも、待ち疲れというか、休憩していても疲労がたまったので、体力的にはしんどかったですね。
最終日の月曜日は、2位とは6打差(の単独トップ)でスタートしたのですが、特に前半は、目標にしていたフェアウェイキープもできなくて、なかなか難しいゴルフでしたね(苦笑)。私は、優勝争いをしている時は絶対にリーダーボードを見ながらプレーするんです。あの日も、調子がよくなかったこともあって、2位と差あってもボードが見られるところは見ながらプレーしていました。同じ組の選手も調子がよかったし、他の組の選手も追い上げて来ている気配はあったので、2打差にまで縮まったとわかった時には、「やっぱりそうだよな」と思いました。ただ、焦りは意外となくて、「まだまだこれからチャンスはある」と思ったし、ハーフターンでは気合を入れて、しっかり気持ちを切り替えました。
バックナインに入ってからは何度かバーディチャンスもあったのですが、全然パットが入らなくて……。それでも、14番でようやく初めてのバーディが獲れました。次の15番で長いバーディパットが決まって、17番ではスリーパットしてしまってバタバタしましたが(苦笑)、18番では、3打目のアプローチショットがピンに寄ってバーディを獲ることができました。
私自身もけっこういいゴルフができました。最終日の前半は「アース~」と同じで苦しかったのですが、後半は粘り強くプレーできて、終盤にバーディが獲れたし、少しですが巻き返すことができたので、すごく自信にもつながったなと実感しています。
今年の全米女子オープンには、竹田 麗央ちゃんも初めて出場して、私と同じ9位タイに入りました。麗央ちゃんとは、去年からプロ野球の試合を一緒に観に行くようになって、今年は予定が合った時には何度か練習ラウンドも一緒にしました。麗央ちゃんは私の5つ下なのですが、性格が似ているからなのか、一緒にいてラクなんです。
彼女のゴルフを見て思うのは、本当にパワーがあるなということ。飛ぶし、球に高さがあるし、フェードボールがすごく安定しているので、飛んで曲がらないんです。本人はロブショットが苦手だと言っていて、以前、「どうやって打っているんですか?」と聞かれたので、私が打ってみせたら、麗央ちゃんもすぐにできちゃった(笑)。だから、小技も全然下手じゃないし、難しいアプローチショットも上手いので、逆に私が参考にさせてもらっているところもあります。そういう意味では、お互いに刺激し合って、高め合える関係だと思います。
今シーズンのここまでの自分のゴルフを振り返ると、去年よりもドライバーショットとパットが安定していて、その安定感がこの成績につながっているのかなと思います。
でも、試合では、自分で納得のいくショットが打てることはほとんどないんです(苦笑)。「もうちょっと捕まえたい」とか、「アイアンショットがちょっと右に行くな」とか、そういうことは、試合では毎日のようにあります。今はコーチがいないので、自分で考えながら調整しているのですが、その際にあまり深く考えず、シンプルに考えてやっているのが今のところ上手くいっていて、調子の波がなくここまで来られた理由だと思います。
それと、今年は「AIG全英女子オープン」(8月第4週)に初めて出ます。去年も出場資格はあったのですが、出場できることが決まったのが開幕まで1週間あるかないかというタイミングだったので断念しました。それが、今年は事前のランキングで早めに出場権がもらえたので、出ることに決めました。
今年の試合会場のセントアンドリュースは、日本とは全然違う、経験したことのないコースなので、「どうなるんだろう?」という不安はすごくあります。ティショットの落下地点が見えないので狙う方向が難しいとか、バンカーが深くて難しいとか、いろいろ話を聞くので……。ただ、見たことがないのでまだ実感も湧かないのですが、楽しみな部分もあります。
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