住友ゴムグループの(株)ダンロップスポーツマーケティングは、テニスを中心としたラケットスポーツを展開し、ダンロップをご愛用くださるテニスプレーヤーのために、「ご満足いただける製品を届けたい！」という心で、ニューモデルの研究開発に勤しんでいます。今回、「我々が意図した性能が、はたしてお客様に届いているか？ それに満足されているか？」を、【SXシリーズ】で調査させていただきました。
テニスショップには数多くのラケットメーカーによって送り出される「ニューモデルラケット」がひしめいていますが、ブランドによってそれぞれ特徴があります。同名モデルの後継新製品でも、出るたびにガラッとイメージを変えて登場させるところと、基本路線を踏襲したモデルチェンジをするところがありますが、ダンロップは後者を選んでいます。
それは「極端な『新しさ』で注目されるよりも、これまで使ってこられたお客様を戸惑わせないよう、既存モデルの個性を守ったまま、新しいメリットを載せ重ねていく」ということを大切に思っているからです。
もちろん新たにダンロップを選んでくださるお客様には、新鮮で個性的な魅力を持ったラケットを！ と考えて開発していますが、これまで既存モデルを愛用いただいたプレーヤーに「これが後継モデルだから！」と、まるで違う個性のラケットを渡すことはできません。ダンロップは「お客様第一」。ご愛用いただいたモデルの性能やニュアンスをできるだけ守りながら、これまでの雰囲気を壊さないようにして、新機能の追加搭載やデザイン変更を行なっています。
そしてもう１つ、ダンロップが大切にしているのは「お客様満足度」です。我々のアピールに興味を持っていただき、それを信じて購入いただいた製品について「たしかにそうだった！」と、満足してお使いいただけることが、ダンロップの誇りと思っています。
そんな『ダンロップ・プライド』が、お客様に伝わっているかどうか？ を、自らを省みる意味で、アンケート調査を実施いたしました。【2022年 SXシリーズ】をご購入いただいた方を対象に、26項目ものしつこい質問をさせていただいたのですが、なんと「187名」もの方にお答えいただけました。187名のうち、前使用も【DUNLOP】【SRIXON】だったとおっしゃる方が「57.8％」で、ダンロップを信頼されて購入いただいた方がとても多いことに驚かされました。
逆に、残りの「42.2％」の方は、他ブランドモデルからダンロップを新たにお買い求めいただいたわけで、その多さにも驚いております。また今回のアンケートにお答えいただいた方の「59.4％」が、コアモデルである【SX300】、「24.6％」が【SX300 TOUR】をご購入された方であることを前提にご覧ください。
さて、とくに興味深かったのは「ご購入いただいた理由は？」の質問に対していちばん多かった回答が（複数回答可）
「スピン系ラケットに興味があったから…39.0％」
「試打をして気に入ったから…36.9％」
「弾道補正機能に興味があったから…35.8％」
「ダンロップが好きだから…31.6％」
だったことです。みなさん【SXシリーズ】の個性をよくご理解いただいていることがひしひしと感じ取れましたが、「弾道補正機能に興味」という方がこんなに多いのにビックリさせられたとともに、勇気づけられました。
もっと驚かされたのは「YES回答」が圧倒的に多かった項目が、いくつもあったことです。それらがみな、我々が意図したセットアップを実感いただいていることの証明になります。
「スピンがよくかかる…87.7％」
「喰い付きを感じる…71.1％」
「打球がよく持ち上がる…67.9％」
「弾道が安定する…62.0％」
「打球感が好き…86.6％」
また「打球感」については
「打球感がやや柔らかい…24.6％」
「打球感がちょうどよい…54.5％」
で、「やや柔らかい」を肯定的に捉えれば、「79.1％」の方が、我々が「ダンロップの個性」と謳っている「マイルドな打球感」を感じてくださっていることを示しています。
また数値的に注目させられたのが
「振り抜きがいい…62.6％」
「スイートエリアが広い…50.3％」
でした。スピンをかけるために、空気抵抗の少ないラウンドタイプのフレームで高速スイングするプレーヤーが多いので、「振り抜きがいい」という評価は狙いどおりです。またスピン系スイングでのインパクトは、ボールを擦り上げるために、スイートエリアどんぴしゃでは捉えにくいのですが、それでも「スイートエリアが広い」と評価されたのは、『弾道補正機能』が機能している効果かもしれません。
昨今では「スピン系ラケット」を求める声が多く、そこを意識した【SXシリーズ】が、多くのユーザーから開発意図のままに感じてもらっているということを強く感じさせられたアンケート集計結果でした。また機会があれば、他のシリーズでもアンケート調査を行ない、みなさんのラケット選びの参考にしていただくために、報告させていただきます。
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ワインの世界では、どんなワインにどういった食べ物を合わせるか？ という組み合わせ方のことを「マリアージュ」と言います。それは「赤ワインには肉、白ワインには魚介」といった単純なものではありません。
同じ赤ワインでも、ワインに使われているブドウの品種・作られた地域・気候・土壌・ヴィンテージによってまるで違っており、その組み合わせだけでも無限と言っていいほど存在します。もちろん白ワインでも同じこと。
それぞれに、食材のどんな要素を引き立たせ、逆にイヤな印象を与えてしまうかがあり、それを知っているのと、まるっきり知らないのとでは「食事を愉しむ」という世界の広がり方がまるで違ってしまいます。
食材側から見ても、たとえば「魚介には白ワイン」というのが一般常識であっても、生臭さを感じさせず、むしろ味や香りの深みを増してくれる「魚介に合う赤」もあるのです。それは、ある種のブドウだったり、製造されている地域の気候だったり土壌だったり、ちょっと異色の特徴を持ったものがあるわけです。
レストランによっては『ソムリエ』というワインのスペシャリストがいて、あらゆるワインについて幅広い知識を持ち、注文した料理に対して、どんなワインが合うかを問えば、リクエストに合わせて的確なアドバイスをしてくれますね。そのためにソムリエは、ワインのことだけわかっていればいいわけではなく、料理や、ときにはデザートについてまで、詳しく承知しつつ、知識だけでなく、自分の感覚にも優れていることが要求され、そういう資質を持ち合わせたソムリエが「優秀」とされます。
この構図……テニスラケットの世界にも似ています。「ラケットは料理」「ストリングはワイン」。どのラケットにどんなストリングを合わせれば、どんな性能を発揮してくれるか。味わうお客様のスタイルや好みを知り、以前に味わわれた「マリアージュ」にどんな反応をされたかを記憶していて、そのデータベースに照らしてみることで、次のリクエストに反応してアドバイスさしあげる。
こうした「ラケット選びの真のスペシャリスト」って、なかなかいるものではありません。それと巡り会われた方は幸せ。信頼は増し、その人に任せれば安心という気分に浸れます。優秀なショップスタッフは、さまざまなメーカーのラケットについて幅広い知識・情報をベースに、あなたに最適なものを選んでくれます……が、あなたのプレーを実際に見てくれているわけではありませんね。
では、自分のプレーをよく知ってくれているコーチこそ最高の理解者かというと、そうとも言い切れません。コーチはあなたについて熟知していても、優秀なショップスタッフほど多くのラケットの情報を持ってはいない……といった面もあります。どちらがいいかは、あなたしだいですが、スタッフであれコーチであれ、ソムリエ的役割を果たしてくれる方と、良い関係を作ることも、「自分に最適なマリアージュ」をゲットするには大切なことと言えるでしょう。
そのためにあなたにとって必要なものは『伝える力』ですね。ショップスタッフには、自分のスタイルや個性を『客観的』に伝えて、判断材料としてもらうこと。コーチには、自分が悩んでいることや希望を、できるだけ明確に伝えることです。
最適なマリアージュとは、一方的な情報ではなく、「自分とソムリエの共同作業」によってもたらされるということを、どうかお忘れなく。
松尾高司氏
おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター＆プランナー。
「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。
テニスアイテムを評価し記事などを書くとともに、
商品開発やさまざまな企画に携わられています。
また「ダンロップメンバーズメルマガ」のサポーターも務めてもらっています。
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ご自身のSNS（InstagramまたはTwitter）にハッシュタグ「＃やっぱりボールはダンロップ」をつけて投稿していただいた方の中から、期間中合計3回の抽選で、各回15名様（計45名様）に豪華賞品をプレゼントします。
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2022年7月27日（水）～10月31日（月）
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