住友ゴムグループの(株)ダンロップスポーツマーケティングは、テニスを中心としたラケットスポーツを展開し、ダンロップをご愛用くださるテニスプレーヤーのために、「ご満足いただける製品を届けたい!」「快適なテニス環境を整えるお手伝いをしたい」という心で、あらゆる製品を開発しています。メインのラケットから、普段の練習で役に立つアイテムまで、我々は、お客様のことを第一に考えて取り組んでいます。
「ダンロップといえばテニスボールのイメージが強い」とみなさまに認めていただいていることは、我々が長年積み重ねてきた研究開発スピリットの結果と自負するとともに、今後の製品開発へ向けての重い責任を感じます。
私たちは、みなさまに良いボールを届けるとともに、「それを使いやすい環境」の提供にも心掛けており、その一つに『ボールバッグ』ラインナップがあります。学校の部活やテニススクールでは、テニスボールは「ボールキャリー」などに入れて保管されますが、プライベートレッスンやサークル活動など、常設のコートではなく、「移動して」練習する方も多く、そのためにはボールも持ち運ばなければなりません。
数人の仲間とダブルスを楽しむだけならが、数個のニューボールがあれば事足りますが、グループでの練習となると、それなりにまとまった数のボールが必要となります。そんなサークルの世話係にとって、いちばんたいへんなのは「コートの確保」と「ボールの移動」ですね。クルマで「カゴごと移動」できればいいですが、電車で移動という場合もあるでしょう。
そこで役立てていただきたいのが『ダンロップ ボールバッグ』です。ダンロップでは、移動のシチュエーションや使い勝手によって、3つのバリエーションをラインナップしています。
まず、もっともコンパクトなのが【DAC-2002】で、約60個のボールを収納して運ぶことができます。バッグの形状は「円筒形」で、イメージは「ボール缶をスケールアップした」ような感じです。
そしてそれを「もうちょっとスケールアップした」のが【DAC-2003】。
円柱の直径は「30cm」と1cm大きく、「高さ:46cm」で+7cmのロングタイプですが、実際に見ると、【DAC-2002】よりもかなり大きく感じます。それもそのはず、【DAC-2002】の「収納可能ボール数:60個」に対して、【DAC-2003】は「100個収納可能」なのです。こちらには持ち運びしやすいように「ショルダーストラップ」が付属しています。バッグの内側に軽量の発泡材パネルが装備されているため、ボールをめいっぱいに入れなくても、形状が崩れることはありません。
練習の参加人数やボールローテーションのスピードによって、「60個用」「100個用」の
どちらかを選べるようにと2タイプ用意しました。
そしてご注目いただきたいのが【DST-002】という角型バッグです。
そしてもう1つの特徴が「ボールカゴをそのまま収納できる」ことです。「外側のバッグは、運びやすいようにショルダーストラップを装備し、オンコートではカゴを取り出して使う」という発想から実現した、じつに特殊なボールバッグなのです。中に入れるボールカゴは ¥1,100(税抜き価格 ¥1,000)で別売していますが、一般的な買い物カゴと同じように持ち手が付いており、コート上でのハンドリングも便利です。
この【DST-002】は、「コートまでの移動」と「コート上での運用」という2つの状況に合わせて、それぞれの合理性をドッキングさせたアイテムです。「コートまで移動しての練習」「電車移動」という環境のマネージャーさんには、ぜひお使いいただきたいボールバッグです。ダンロップはいつも『ユーザー・ファースト』です。
コートサイドグッズ一覧はこちら
みなさんは、自分が使うテニスボールって決めてらっしゃいますか?
というか、どのメーカーのどのモデルを使っているか?という「意識」ってありますか?
スクールもまるごと同じボールを使うのが普通です。違いがあったとしても「一般クラス」には総合性能が良くって消耗しにくいものを、「競技志向クラス」ではスピード感があるものを、というくらいかしら。とくにハイレベルな大会に出場するジュニアや学生は、近々に出場する大会で使用されるボールに慣れるため、調整的に変更するケースもあるでしょうね。
また学校の部活では、もし強豪校であれば「大会に向けての練習」となるでしょうから、「大会使用球」が選ばれやすいです。コストなどの学校的な都合や、先生の好みなど関係ありません。でも大会での成績をあまり意識しない環境では、あまり個性の強くない練習球などが選ばれるでしょう。
そして仲間同士で練習したりする場合でもたくさんのボールを使うので、「持ち寄り・寄せ集め」ではなく、いわゆる『箱買い』を定期的に行なっていくことが多いみたいです。このときの選択項目は「コストとフィーリング」じゃないでしょうか。みんなの合意によって選ばれるのでしょう。
テニスボールって「なかなか換えられない」ものです。ラケットフレームやストリングのように「自分が気に入ったものを使えばいい」わけではなく、「相手と共通して使うもの」ですから、共通合意が必要であり、テニスギアというより、もはや『プレー環境』の一つになっていますよね。
とはいうものの、テニスボールは「消耗品」ですから、「買い替え」が必要であり、しかも団体での使用では「ニューボールへ一気にまるごと交換する」ことが多いです。練習しているときに、打球感がしっかりしたよく飛ぶ新球と、まだ使えるとはいうものの、打感が柔らかくなってスッコーンとは飛んでくれない旧球を交互に球出しされては、調子が狂ってしまいますものね。ニューボールと消耗ボールの差を、瀝然と感じる瞬間です。
では「テニスボールの消耗」ってナニ?
おもな要素は2つあります。まず「感覚」や「打球結果」に影響するのが『ガス内圧の低下』『コアボールの弾力性低下』です。よく「エア抜け」とか呼ばれますが、ボール自体のゴムの性能が劣化もあるのです。「エア(ガス)が抜けなければいつまでも使える」なんて誤解をしちゃあいけません。
さらに目に見えて違いがわかるのは「ボール表面のフェルトの擦り切れ」です。あれが消耗の元なんだから、モジャモジャではなくて、擦り切れない表面にすりゃいいのに……なんて考えちゃう人がいるかもしれませんが、あのモジャモジャにはちゃんと役割があって、ツルツルでは都合が悪いんです。詳しくは来月のコラムで説明することにします。
次号『おれはモジャモジャ』を楽しみに……
松尾高司氏
おそらく世界で唯一のテニス道具専門のライター&プランナー。
「厚ラケ」「黄金スペック」の命名者でもある。
テニスアイテムを評価し記事などを書くとともに、
商品開発やさまざまな企画に携わられています。
また「ダンロップメンバーズメルマガ」のサポーターも務めてもらっています。