ウエッジ
の各部名称
クラブをお選びの際は、力の強さや技量に合ったものをお選びください。
ご自身の力に比してシャフトが過度に軟らかいものをお使いになるとクラブが折損することがあります。
●危険防止のため、「ゴルフクラブの保証・取扱説明」の注意事項もお読みください。
※カタログで表示の重量などは設計値です。実測値が設計値と若干異なる場合がありますのでご了承ください。
ウエッジの各部名称
BOUNCE / バンス
SOLE WIDTH / ソール幅
OFFSET / オフセット(グース)
SOLE RADIUS / ソールの丸み
LEADING EDGE CURVATURE / リーディングエッジの丸み
ウエッジにおいて、リーディングエッジの丸みはフェースを開いて打つ時にトウへの砂や芝の影響を抑え振り抜きやすくする効果があります。
一方、丸みの少ないストレートなリーディングエッジは打つ方向に対して垂直に構えやすいという効果があります。
FACE PROFILE/ フェース形状
GROOVES / 溝
ウエッジの知識
DEFINITION OF A WEDGE / ウエッジの定義
重量が重く、ロフトが44度以上あり、グリーン周りでの操作性と安定感が増すヘッドシェープをしたショートアイアンがウエッジです。
IMPORTANCE OF GAP SPACING AND GAP CALCULATOR SUMMARY / 番手間の飛距離差とその測定値の重要性
ゴルフにおいて、60 〜 65%は100 ヤード以内のショットが占めています。100 ヤード以内のショットの安定感アップは、スコアメイクに少なからず影響するので、みなさんのウエッジ選択を含めたクラブセッティングは、そういった事実に基づいたものが望ましいのです。
試打では、ハーフスイングのショットや力を加減したショットが、ウエッジのミスショットの大勢を占めていることが証明されています。番手間の飛距離差を認識することで、新たなフィッティングが可能に。安定感のあるフルスイングのショットを打つ機会 も、増すのです。
PITCHING WEDGE / ピッチングウエッジ
一般的にロフト角が44度から48度で、9番アイアンよりもバンス角が大きいウエッジを指します。フルショットやグリーン周りでのチップショットで使用される機会が多いクラブです。
GAP/DUAL/APPROACHI WEDGE / ギャップ、デュアル、アプローチウエッジ
フルショット時のピッチングウエッジとサンドウエッジのギャップ(飛距離差)を縮めることから名付けられました。
一般的にロフト角が50度から53度で、フルショットやグリーン周りでのチップショットやピッチショットで使用される機会が多いクラブです。
SAND WEDGE / サンドウエッジ
現代のサンドウエッジは、ハワード・ヒューズの影響を受けたジーン・サラゼンにより発明されました。ソールは大きな丸みをおびており、計算尽くされた大きさになっています。
大きめのソールは飛行機の翼のような役目があり、揚力を増加させ打ち込みを防ぎます。
ロフトは54度から57度でソールは大きめ。バンカーや長いラフ、荒れたライなどダフりやすい場所からのショットに最適です。
またスピンと正確性が求められるフルショットでのアプローチ時にも使用されています。
LOB WEDGE / ロブウエッジ
サンドウエッジのソールと同じデザインですが、ロフト角は58度から61度。グリーン周りでのショットバリエーションがロブウエッジのお陰で広がりました。
一般的に、高弾道でソフトにボールを着地させる必要がある60ヤード以内のショットに使用されています。また、サンドウエッジでフェースを開いて打つにはハイレベルな技術が要求されますが、ロブウエッジならその代用クラブとして使用可能です。フルショットとグリーン周りでのアプローチでも多用されています。
SCORING CLUB / スコアリングクラブ
アイアンでもなければウエッジでもない、ロフト角が25度から47度のクラブ。ショートゲームの精度を向上させるために使われています。(例:チッパー)
SWING TYPE / スイングタイプ
クラブの入射角により、ゴルファーを「打ち込み型」と「払い打ち型」に分類することができます。
打ち込み型のゴルファーは、インパクトでボールを打ち込みにいくためディボットが多めに取れる傾向があります。ダフりが一般的なミスとなるため、クラブが滑りやすいソール形状のウエッジを使うとボールコンタクトが高まります。
一方で払い打ち型のゴルファーは、ターフをあまり取らず、ボールを拾うように、または払うようにショットするため、ローバンスかソール幅の狭いウエッジが向いています。
OPEN FACE / オープンフェース
フェースをオープンにして高弾道にすると、ボールをソフトに着地させることができます。
フェースをオープンにすると、ショット時のソールの影響力が増し、ボールとフェースの接地面積が減少します。
ソール幅の狭いクラブはフェースを開きやすく、オープンにしてもリーディングエッジと地面でできる高さを低く抑えることができます。ヘッドをボールの下に通し高弾道のショットを打つことも可能になるのです。
TURF CONDITIONS / ターフコンディション
ツアープロは、毎週、各コースのコンディションによって、違うバンスやソール形状のウエッジを選択してプレーしています。アマチュアゴルファーもコースコンディションに合わせてウエッジを選ぶことをオススメします。
ウェットでライが荒れたコースコンディションは、ダフりやすくなります。ソフトで砂の量が多いバンカーでも傾向は同じです。そんな時は、ソール幅が広くバンス角の大きいウエッジを使えばミスショットを軽減することが可能です。
反対に、硬く乾燥しているターフやバンカーでは、幅が狭いソールやローバンスのウエッジを使用すると、地面にクラブが跳ね返ることで起こるトップや、薄めに当たるショットを防ぐことが可能です。
GREEN SPEED / グリーンの速さ
グリーンの速さは、正式にはスティンプメーターを用いて行います。スティンプメーターをグリーンの平らなところに置き、滑り台のような規定の傾斜面の上からボールを転がして、グリーン上でボールが転がる距離を数回計測。その平均(フィート)がグリーンの速さとなるのです。4.5フィートは遅め、6.5は平均、8.5フィート以上になると早いグリーンと考えられています。
COURSE TERRAIN / コース地形
起伏の多いフェアウェイやグリーンでは、大体ボールが足よりも低いか高い位置にある場合のショットが求められます。 平均的なコースでは、フェアウェイ以外でそのようなショットが要求されます。一方でフラットなコースでは、どのエリアでも平らなライからショットすることが可能です。
ROUGH LENGTH / ラフの長さ
ショートゲームでは、ラフの長さが番手を選ぶ上で非常に重要です。短いラフからは、どの番手(ロフト) のクラブでもクリーンに打つことができます。グリーンの手前に落として 転がし、グリーンオンさせることも可能でしょう。しかし、長いラフからはクリーンに当てることが難しく、短い番手のクラブを使用することが好ましくなります。短い番手でラフから脱出するには速いヘッドスピードが要求されますが、ヘッドスピードが速ければ多くの芝を溝に押し込むことが可能となり、クリーンコンタクトとスピン量増加が実現。ボールとクラブのコンタクトも向上します。
「クラブ長さの測定方法」について
〈ダンロップ式〉
① クラブの設計ライ角に設定したプレートにソールを当てます。
② プレートとシャフト軸線との交点からW#1では15mm※の地点を「設定されたヒールエンド」と定義し、その地点を起点とします。※番手ごとの設定計算値は下図の通り
③ グリップ側はキャップのエッジまでの長さを「グリップキャップライン」とし、終点とします。(グリップの上端ではない。膨らみを含めません。)
〈60度法〉
① 角度を60度に設定したプレートにソールを当てます。
② プレートと地面(水平面)との交点を起点とします。
③ 膨らみを含む、グリップの上端「グリップエンドライン」を終点とします。
2024年10月以前に発売されている商品についてはこれまで通り〈ダンロップ式〉のクラブ長さ表記を継続し、変更いたしません。
主要モデルのクラブ長さ比較はこちらを参照ください。
※クラブ長さの測定方法はメーカーや団体によって異なる場合がございます。
※2021年10月12日に、R&Aよりプロやエリート・アマチュアのゴルフ競技を運営する団体に提供することを目的に、「モデルローカルルールひな型 G-10」」(以下、MLR G-10)が発表されました。MLR G-10は、プロやエリート・アマチュアのゴルフ競技を運営する団体に提供することを目的としたものであり、2022年1月1日より、各競技運営団体は、パター以外のクラブ長さの上限を46インチに制限するローカルルールの採用を選択することができます。一部の競技会において、ローカルルールとしてクラブ長さ制限を採用する場合がございますので、該当する可能性のある競技に出られる場合は、各競技運営団体にお問い合わせください。
※R&Aとは、英国ゴルフ協会を意味し、米国ゴルフ協会(USGA)と共に世界共通のゴルフルール制定を司っています。